巨人のエースとして長年支えてきた菅野智之投手(35)が、今季から念願のMLBでプレーする。
海外FA権を行使し、昨年12月にオリオールズと単年1300万ドル(約19億5000万円)で契約。2020年オフにはポスティングシステムでの移籍を目指したが、当時は新型コロナ禍の影響もあって憧れを胸の奥底にしまい込んだ。それでも巨人での最終年となった昨季は投手2冠に輝き、セ・リーグMVPも受賞。チームのリーグ優勝を置き土産に〝オールドルーキー〟が再び夢への挑戦に動き出した。
ただ、新天地となるオリオールズでは昨季15勝を挙げ、4年連続で2桁勝利をマークしていたコービン・バーンズ投手(30)がFAとなり、ダイヤモンドバックスに移籍。大黒柱が抜け、球団は菅野とMLB通算138勝のチャーリー・モートン投手(41=前ブレーブスFA)を獲得したが、現地では補強が不十分ともっぱらだ。
米メディア「FANSIDED」の記者でMLBコラムニストのロバート・マレー氏は、7日(日本時間8日)までに公開した自身のポッドキャスト番組で「彼らはコービン・バーンズを失った。菅野とチャーリー・モートンを加えたが、短期的にも長期的にもバーンズの後釜になると思っているなら、とんでもないことになる」と辛口評価。穴埋めには物足りないとし「ディラン・シースや上位の先発投手を獲得するチャンスがあるなら、そうしなければならないだろう」とさらなる補強の必要性を説いた。
どんな逆境からもはい上がってきた菅野。〝低評価〟を見返したいところだ。