1970年代の青春ドラマを彩った2人の人気ヒロイン、早瀬久美(73)と紀比呂子(74)が、前千葉県知事で俳優の森田健作(75)がホストを務める冠番組「森田健作アワー 人生ケンサク窓」(BS日テレ)に出演することになり、東京・新橋の日本テレビで収録が行われた。芸能界デビューのきっかけや人生の転機、そして近況に至るまで、同じ時代を駆け抜けてきた3人が語り明かした。森田から「今度、70代の青春ドラマを3人で作れたらいいね」との提案には「ぜひ、実現したい」と盛り上がった。
森田主演の日テレ系青春ドラマ「おれは男だ!」でヒロインを演じたのが早瀬。フジテレビ系学園ドラマ「青春をつっ走れ」のヒロインは紀だった。3人がテレビで共演するのは初めて。早瀬は「この世界に入って長いけど、紀さんとテレビで共演したこともなかったかもしれない」。紀は「実は結婚(82年)してから、(芸能界から)離れちゃっていたから…お会いする機会もなくなってしまっていましたね」と明かした。
森田が「あの頃の久美ちゃんは、カレンダーに登場するほどの大スターでしたからね。新人だった僕は足元にも及びませんでしたね」と言うと、早瀬は「今度、入ってきた男の子がかわいいって、若い女優さんたちの間では評判でしたよ。でも、撮影中はほとんど話す機会がなくって、健ちゃんも誘うどころか、話そうともしれませんでしたね。でも、女子は健ちゃんと親しくなりたい人ばかりでしたね」と返した。
さらに森田は「あのころの紀さんは、カッコ良くってね。真っ赤なアルファロメオなんかに乗っちゃって、東京から大船の撮影所まですっ飛ばして来るんですよ。1回だったけど、乗せてもらったことがあったんだけどね、正直言って運転は荒かったですよ。もう周りの景色すら見る余裕はなかった」と振り返った。
放送は前後編で、11日と25日午前9時からBS日テレで放送する。