新戦力に求められる役割は――。カーリング女子で五輪2大会連続メダルのロコ・ソラーレ(LS)は8日、2月の日本選手権(神奈川・横浜市)でフィフスに松沢弥子(ロコ・ステラ)を登録したと発表。チームの公式SNSに「選手、コーチ、スタッフ、全員で一丸となり戦い抜きます!応援よろしくお願いいたします」とつづった。
銀メダルを獲得した2022年北京五輪でフィフスを務めた石崎琴美が24年5月に退団。その後はリード・吉田夕梨花、セカンド・鈴木夕湖、サード・吉田知那美、スキップ・藤沢五月の4人体制で活動していたものの、日本一決定戦を前に強力な援軍が加わった。
フィフスは5人目の選手としてチームをサポートするポジション。補欠としての側面が強いようにも見えるが、陰でチームを支えている。その一つが「ナイトプラクティス」だ。試合前夜には会場で石を投げて氷との相性をチェックする時間が設けられる。10分程度と限られた時間内で石や氷のクセを把握。チームの情報を共有し、試合の戦略に生かしているのだ。
かつて石崎は「ナイトプラクティスで石のチェックをすることが私の役目。自分なりにずっとチームに入ってからどういうふうにしたら、一番いいパフォーマンスがその10分間でできるだろうかというのは考えてきた」と回想。最も状態のいい石をスキップが最終投で使うことが多く、フィフスの判断がチームの勝敗を左右することもある。
LSが26年ミラノ・コルティナ五輪に出場するには、日本選手権で好結果を残すことが必須条件。松沢のサポートでLSに勝利をもたらすことはできるか。