ドジャースが2年連続となるワールドシリーズ(WS)優勝へ着々と補強を進めている。
4年ぶりに世界一に返り咲いた昨季、大谷翔平投手(30)と並んでフレディ・フリーマン内野手(35)の活躍も大きな原動力となった。昨季は147試合に出場して打率2割8分2厘、22本塁打、89打点。シーズン終盤の9月には右足首を捻挫しながら強行出場を続け、ヤンキースとの頂上決戦ではWS史上初の逆転サヨナラ満塁本塁打を放つなど同3割、4本塁打、12打点で文句なしのMVPに輝いた。
そんなフリーマンも2007年のMLBドラフト2巡目(全体78位)で、ブレーブスから指名された当時の年俸はおよそ7万2000ドル(約900万円)。メキメキと頭角を現して球宴の常連と化し、20年には初のシーズンMVPに輝いた。22年からはドジャースと6年1億6200万ドル(約186億円)の大型契約を結び、チームに不可欠の主力となった。
英字新聞では世界最多の発行部数を誇る「タイムズ・オブ・インディア」は9日(日本時間10日)に「フリーマンと妻のチェルシーの純資産は、合わせて約8500万ドル(約134億円)」と報道。「2人とも『働くプロフェッショナル』のカテゴリー。フレディの貢献は8000万ドルで大きな割合を占めている。純資産の大部分はMLBからの収入によるもの」と伝えた。
それによれば、カリフォルニア州に夫妻で購入した1000万ドルの自宅や、同州スタジオシティーに780万ドルで買い入れた不動産も含まれているという。チェルシー夫人は俳優でもあり、13年からは不動産業に携わり「チェルシー・フリーマン・コレクション」というブティックブランドも展開している。
昨季中には愛息が難病に見舞われ、一時チームを離れた家族思いのフリーマン。今季もチームの屋台骨を支えるパフォーマンスを見せそうだ。