立花孝志氏が党首を務めるNHKから国民を守る党が10日、国会内で会見を開き、みんなでつくる党の大津綾香党首から代表権に関する連絡を受けていないことを明らかにした。
NHK党の斉藤健一郎参院議員は先月11日に大津氏に対し、みんつく党の代表及び党首の座を辞任し、後任に自身を指名、選任するように最後通告していた。今月15日までに総務省に国会議員の所属届を提出しなければ、昨年に引き続き、政党交付金を得られなくなる。斉藤氏は自身が代表になれば「政党交付金2億4513万5000円については、破産管財人や顧問弁護士の指導・監督の下に保全し、債権者に按分して配当を行うことを誓約する」と負債返済に充てるとしていた。
大津氏は斉藤氏の表明直後にXで「チンピラのような恫喝はおやめください」と応じる意向を見せていなかった。その後、回答期限と設定したこの日までに大津氏側から連絡はないという。
斉藤氏は「(締め切りは本日中で)もしかしたら間に合うので連絡があるかもしれないが、期待することはない。政党交付金は今年も受け取れそうにありません」とポツリ。立花氏も「大津さんに関しては気の毒としか言いようがない」と呆れるばかり。
同党に対しては昨年3月に破産手続き開始が決定。大津氏側の支出を巡って、破産管財人が約6150万円の返金、損害賠償を求める民事裁判を行っている。また大津氏側は最高裁へ特別抗告しているが、棄却された場合、大津氏は刑事罰に問われる可能性もある。
立花氏は「最後の手を差し伸べたつもりだが、そういうのに乗ってくるならもうとっくに解決していると思う。今後、民事裁判や刑事的な事件として、そのまま進んでいくんでしょうし、われわれは参院選で国政政党に復帰して、みんつく党の債権に関しては任意で、法律上の義務はないが、道徳的な義務を果たしていこうと考えている」と話した。