広島・小園海斗内野手(24)が10日、愛媛・松山での自主トレを公開した。ヤクルト・山田や阪神・坂本らと行う合同自主トレは昨季は、体調不良により参加できず2年ぶり。球界の先輩たちとともに、精力的に走り込み「改めて来てみると、始まるなっていう思いも強い」とプロ7年目を本格的にスタートさせた。
昨季は初の全試合出場。チームトップの得点圏打率3割4分1厘とここ一番での勝負強さを買われ、4番を任されるなど、赤ヘル打線に欠かせぬ存在に成長した。一方で、守備面では今年も流動的な可能性がある。
昨季はそれまでの遊撃からシーズン序盤で配置転換され、三塁手として118試合に先発出場と〝レギュラー〟の座を掴み、さらには日本代表・侍ジャパンとして出場した11月のプレミア12では、二塁手として起用されるなど長年、キャリアを築くための守りの「定位置」は、まだ定まったわけではない。
そんなこともあり、この自主トレからは、自らの〝相棒探し〟に着手した。「いろんなことができるようなグラブとかも考えながら、今はやっている」と昨季までの遊撃用から若干、使用するグラブのマイナーチェンジの必要性を感じている模様だ。今季はあらかじめ、三塁、二塁での守備起用も念頭におき「自分で決めながら」と内野手としてオールラウンドに働ける準備を続けている。
「しっかりと全部、練習して臨めたらなと。本当に最初から勝負だと思います。レギュラーっていうのは、ないと思うので、掴み取れるようにイチからまた頑張りたい」(小園)。今季は「出たい」と出場に意欲を燃やす26年WBCにむけても重要な1年となるが、まずは所属チームで、攻守ともに、さらに盤石な自らの〝牙城〟を築く。