オートレース選手養成所の第38回生卒業式が10日、茨城県下妻市・筑波サーキット内の養成所で行われた。
約9か月の厳しい訓練を耐え抜いた卒業生は、女子レーサー4人を含む18人。最優秀賞には上原大輝(27=川口)、優秀賞には佐々木光輝(19=伊勢崎)と植村愛悠斗(18=山陽)が選ばれた。
上原はロードレース出身のエリート。プロになった実感は「まだ湧かない」としながらも「走りを通じて勇気と感動を与え、オートレースの素晴らしさを伝えられるような選手になりたい」と、初々しい表情で目を輝かせた。デビュー戦(川口・1月18日~)に向けては「養成所での経験を生かして、1着を取れるように」と意気込んだ。
小学生時からオートレースを見ていたという佐々木は「ミスしないようにしっかり走って、まずは完走したい」と、いささか緊張気味。1月27日からの伊勢崎が初陣になる。
植村は「デビュー戦は自身満々です」と強気な一面をのぞかせた。「走るコースが小さい」と現状の課題にも触れ「ハンデも下がって来ると思うので、しっかり大きく走って人を抜いていける選手になりたい」と話し、目標の選手に早川清太郎の名を挙げた。「最優秀賞を逃したのが悔しい」とも話し、反骨精神をバネにデビュー戦(山陽・1月16日~)に臨む。