WWEの第3ブランド・NXTで新NXT女子王者となった〝美しき狂気〟ジュリアが9日(日本時間10日)、オンラインインタビューに応じた。WWE入りから4か月で快挙を達成。大目標のメインロースター昇格へ向け、対戦を熱望する4人の女子スーパースターの名を挙げた。
7日(同8日)のNXT「ニュー・イヤーズ・イービル」で、ロクサーヌ・ペレスを破り同王座を奪取。昨年9月にマリーゴールドから移籍して4か月でベルトを巻いた。「たくさんの選手とプロレスのリミットを超えた試合をやっていきたい」と王者としての指針を示し、今後の大目標には「一日も早くメインロースターに上がりたい」と、ロウ&スマックダウンへの昇格を挙げた。
昇格後の標的も見えている。ジュリアは「やっぱり日本人選手とは絶対に戦いたい」とずばり。〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟イヨ・スカイ、〝海賊王女〟カイリ・セイン、〝女帝〟アスカと人気ユニット「ダメージCTRL」の日本人スーパースター3人を指名した。
3人は世界最大団体のリングでも数多くのタイトルを獲得するなど、実績を残している。アスカは負傷で長期欠場中だが、ジュリアはWWE入り後にイヨとカイリとは食事に出かけ、生活面でのアドバイスなどを受けてきた。「彼女たちとは日本でも戦ってきた。だからこそ、WWEの中でちょっと違ったテイストの試合を見せられるかなと思う」と、リング上では先輩3人を相手に成長を見せつけたいという。
さらに4人目には、6日(同7日)のロウでリブ・モーガンから女子世界王座を奪回したばかりのリア・リプリーを挙げた。オーストラリア出身で、インスタグラムのフォロワーが約500万人のカリスマ女子。ジュリアは「戦うことを目標としている」と言い、超人気レスラーとの対峙を熱望する。
一方で、昨年からイヨがマリーゴールド、中邑真輔やオモスらがノアに参戦するなど、トリプルH体制となったWWEでは日本に選手を派遣する機会が増えた。〝美しき狂気〟も、WWEスーパースターとしての日本凱旋はあるのか。
ジュリアは「もちろん(願望は)あるけど、今じゃない」ときっぱり。「もっともっと大きい存在になって、『お帰り』と言ってもらえるようになってから。もちろん、日本でジュリアを必要と言ってもらえることがあるなら駆けつけたいが、そのためにも一日一日を大事にして一日一日、大きくなっていきたい」と胸中を語った。
「ABEMAプレミアム」に登録すると、NXTを視聴できる。新女子王者は「米国に来て4か月、NXTには日本とは違った、すごいアスリートたちの戦いがあって、刺激を受けている。でも私は日本の魂を持って戦っているので、日本からも応援してほしい。つまらない試合をしたら私の負けだと思っているので、必死に戦って頑張っていく」と日本のファンにメッセージ。世界最大団体での戦いはまだまだ始まったばかりだ。