女子プロレス「マリーゴールド」のワールド王者・林下詩美(26)が団体の〝ビッグマミィ〟襲名を宣言した。
詩美は3日大田区大会でSareeeを撃破し、同王座を初戴冠。13日名古屋大会では、タンクとの初防衛戦を控えている。「マリーゴールドはこれから成長期、どんどん大きくなっていく団体だと思うんですけど、やっぱりまだ経験不足な選手が多い。背中の大きい女になって、見せていきたいですね。私が大きくなることによって、それを見る後輩たちが大きくなって、自然と女子プロレストップの団体になると思うので」とエースとしての決意を明かした。
古巣のスターダム時代も団体最高峰のワールド王者として活躍したが、2020年11月の戴冠当時はまだキャリア3年目だった。「その時ももちろん団体を大きくしていってって気持ちはあったんですけど、私よりキャリアの多い先輩も身近なところにもいて。でも今は近くに甘えられる存在もいないし、どちらかというと肩を貸す側になったので、私がやっていかないといけないなと。〝ダディ式〟でマリーゴールドという大家族を養っていきたい」と、ビッグダディこと林下清志の三女らしい言い回しで使命感を燃やす。
「愛があるからこそ怒れるし、何でも伝えられる。一人ひとりに愛をもって…この団体でビッグダディと言ったらロッシー(小川)さんなんで、私はビッグマミィとして頑張りたいです」と力強く言い切った。
旗揚げメンバーで昨年8月に退団したジュリアが7日(日本時間8日)、米国・WWEでNXT女子王者となったことも刺激となった。「近くで切磋琢磨した存在だったので。日本にいるころは嫉妬の対象でしかなかったんですけど、いまジュリアが米国に行って大舞台で結果を残しているのはすごくうれしくて、誇らしいことで。その反面、私も海を越えて活躍が届くように頑張っていきたい」と目を輝かせる。
ジュリアから団体の未来を託されたという自負もある。「私たち同士が語り合うことはほとんどなくて、でも、人づてにジュリアが『詩美がマリーゴールドに来てくれたから』とか『詩美がいるから安心した』とか(発言していたと)聞くので。私のことを認めてくれて、マリーゴールドを任せてもらってるんだなっていうのは伝わります。妹がいっぱいるから、後輩が多いのも慣れてるので。母性をもって我が子たちを育てたいと思います」。
誰もが認めるエースが、成長過程の団体をけん引する。