広島・小園海斗内野手(24)が10日、愛媛・松山でヤクルト・山田らとの合同自主トレを公開。背番号を昨年までの「51」から今季は「5」に変更。「また新たな気持ちで頑張りたい」と語り、心機一転のシーズンへ意気込んだ。
そんな小園は現在、今季使用する〝グラブ探し〟に着手。昨季まで守備位置は遊撃一本で勝負していたが「いろんなことができるようなグラブも考えながら、今はやっている」。今季はあらかじめ三塁、二塁起用も念頭に置いた準備に取りかかっているという。
昨季は三塁手で118試合に先発。開幕直後に遊撃から三塁へと配置転換されたものの、きっちりと無難にこなした。それでも小園は「(開幕前まで)三塁ではノックも受けていなかったですし、二遊間とは全然動きも、飛んでくる打球も違った」と打ち明けており、よりオールラウンドな内野手を目指す必要性を感じ取ったようだ。
毎試合出場が義務付けられるレギュラー内野手として〝求められている〟と自覚するルーティーンワークが、もう1つある。試合中の守備時にピンチとなった場面などで、マウンドの投手を盛り立てる際に行う「声かけ」だ。遊撃から三塁に転向した後は「どうしても自分のことで、いっぱいいっぱいになってしまって…」と振り返るように、だんだんとフットワークが重たくなってしまった昨季の反省もある。
こうした状況も重なり、昨季は主に二塁の名手・菊池涼介内野手(34)が率先して「声掛け」を行う役割を務めていたが「やっぱり僕とか矢野さんが、守っているのであれば(マウンドへ)行かないと。キク(菊地)さんは、今までやってきて(投手に行く)タイミングとかは分かっている。僕らがもうちょっと率先して、そういうのをやっていかないといけないなと」。世代交代が課題のチームにおいて遊撃で昨季119試合に先発出場した矢野雅哉内野手(26)とともに、自らが引き継がなければならない役目であることを自覚している。
初めて全試合出場を果たした昨季、チームナンバー1の得点圏打率3割4分1厘を誇るなど、攻撃面での存在感が際立った。プロ7年目の今季は守備でも「頼られる男」を目指していく。