ヤンキースからFAとなったフアン・ソト外野手(26)が、15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)でメッツに移籍した。
史上最高額での契約が締結当時から米メディアの間で多くの議論を呼んできたが、今度は新たな〝特典〟が物議を醸している。それはソトが希望したウインターリーグへの参加だ。時期は未定ながら母国・ドミニカ共和国のプロリーグ「LIDOM」の「ティグレス・デル・リセイ」で10試合プレーすることを、球団側も認めたという。
現役のトッププレーヤーが他のリーグに出場することは極めてまれ。それでもソトが幼少期に憧れたチームであり、故郷で首都のサントドミンゴでプレーする夢の実現に近づいたことは間違いない。
ところが、米メディア「heavy」は「最も奇妙で最も危険な特典」と断じた上で「メッツの組織にとって最も異例かつ危険な契約上の追加事項」と断じ「ケガのリスクを負わせ、メッツでプレーする能力を失う可能性もある」と指摘した。
さらに、ソトにとっては古巣となるヤンキースに関連する情報を発信する米サイト「ブリーディング・ヤンキー・ブルー」は「(メッツ球団オーナーの)コーエンは中規模国家の国民総生産に匹敵する金額を支払った後、ソトにオフシーズンの楽しみのためにドミニカ共和国への小旅行をさせようとしている。ランボルギーニを買った後、運転免許証を持ったティーンエージャーに鍵を渡すようなものだ」とやゆし「コーエンは王朝を築いたつもりだったが、事故列車の最前列の席を買っただけかもしれない」と強烈に皮肉った。
異次元の契約を結んだソトは何をしようが今後も厳しい目にさらされそうだ。