テレビディレクターでタレントのテリー伊藤(75)が10日、ShibuyaCross-FM「RADIO LAURENT」に映画コメンテーターの有村昆、〝ナルシストドクター〟の岡本宗史医師、タレントの森のんのとともに出演した。
突飛なアイデアで世の中に笑いを届けてきた伊藤。過激すぎてお蔵入りとなった企画も数えきれない。中でも忘れられないのが、田中角栄氏が首相在任時に行ったという替え玉企画だ。田中元首相のそっくりさんを黒のハイヤーにのせて国会議事堂に送り込んだ。「そしたら門が開いたんですよ。まさかだったんでこっちも『車を止めろ』って指示出したんだけど、車が半分くらい門をくぐっちゃった」
そのタイミングで警備が飛んできた。「『なにやってんだ』ってお回りが来たんだけど、向こうはそれまで偽物だって気付けてなくて。責任問題になっちゃうから『(見逃すから)消えろ。その代わりビデオ消せ』って言われた」という壮絶なお蔵入りエピソードを披露。「もう時効ですね」と笑った。
今はコンプライアンスの厳しい時代。攻めた企画に挑戦することは難しいが「昔のほうが良かったって発想は、クリエイターはしちゃいけない」と主張する。「どんな状況でも『今だから面白い事』があるから、『昔のほうが~』はズルいと思う。言い訳ね」
続けて「じゃあ、昔みたいなことをやったら良いのかって考えるとそんなことはない。今の子たちは免疫がないから『えぇ』ってなりますよ」と力説。「今は今で楽しい時代だから、その中でやっていくんです」と語り、有村らを唸らせていた。