ノア11日の後楽園ホール大会で行われたGHCヘビー級王者のOZAWA(28)と拳王(40)の一騎打ちは不完全燃焼に終わった。
この日の大会ではOZAWA属する「TEAM2000X(T2000X)」と拳王属する「オールレベリオン」のユニット対抗戦が3試合行われた。T2000Xの2連勝で迎えた一戦は、両ユニットのメンバーがセコンドに就き、総力戦の様相だ。
OZAWAは拳王の師匠である新崎人生の得意技・拝み渡りを試みたかと思えば、場外で相手の顔をナメまわすなど、人を食ったファイトで翻弄。ジャンプ力を生かしたその場飛びシューティングスタープレスといった空中技で試合の主導権を握る。
怒とうの猛攻を仕掛けるOZAWAは必殺のReal Rebel(コーナーに飛び乗ってのフェニックス・スプラッシュ)を放つが、回避されてしまう。さらにそのまま拳王スペシャルに捕獲されて絶体絶命の窮地に陥ると、ここでセコンドのヨシ・タツが乱入。誰の目にもT2000Xの反則負けは明らかだったが、なぜかレフェリーはノーコンテストを宣告した。
納得がいかない拳王の提案により、ユニット同士の5対4ハンディキャップ戦(OZAWA&ジャック・モリス&オモス&ダガ&大和田侑 vs 拳王&清宮海斗&カイ・フジムラ&アレハンドロ)が緊急決定。大乱戦の末にOZAWAがReal Rebelでアレハンドロを沈め、T2000Xに凱歌が上がった。
収まらない両軍はバックステージでも大乱闘を繰り広げる。OZAWAは突如としてオールレべリオンの新メンバーとなったガレノ・デル・マルに襲撃され、ベルト挑戦のアピールを受けた。何とも混沌としたユニット抗争とGHC戦線の行方は果たして――。