LA山火事でも奇跡が起きていた。ロサンゼルスでは7日(日本時間8日)に大規模な山火事が発生。強風の影響などで被害は拡大し続け、これまでに死者11人、住宅など9000棟が焼失した。避難命令の対象は18万人以上にのぼるとされている。未曾有の大災害となったがセレブが住むことで有名なマリブに炎から逃れた〝奇跡の一軒家〟があったと話題だ。
山火事は広範囲にわたっており、高級住宅地パシフィック・パリセーズで発生した炎は近隣のマリブも襲った。セレブたちの豪邸も被害に遭い、俳優のメル・ギブソンの自宅が焼失、パリス・ヒルトンの邸宅も灰となった。ほかにも多くのセレブの自宅が失われたという。
そんな中、海外メディアではマリブの〝奇跡の一軒家〟が話題だ。報道によると、マリブのビーチに隣接した区域に隣や周辺はすっかり燃え落ちて煙がくすぶっているのに1軒だけ残っている建物があるというのだ。これは3階建てのビルで、所有者は廃棄物管理で財を成したデビッド・シュタイナー氏だ。
米ニューヨーク・ポストに対してシュタイナー氏は「奇跡です。奇跡はいつまでも続きます」と語っている。この一軒家には今は住んでいなかったというが、関係者から炎が一軒家に迫ってきている動画が送られてきたときは「もうだめだ」と思ったという。
奇跡を起こした要因は何だったのか。シュタイナー氏は約900万ドル(約14億円)したという一軒家について、地震対策が施された頑丈な構造が火災から守ったのではないかと指摘している。「この家は耐火屋根の付いた漆喰と石造りです」と説明し、津波が打ち寄せても耐えられるように岩盤まで50フィート(約15メートル)の杭を備えているとも話した。
海外のSNSでも話題となり「何でできているの?」「これは注目に値する」「建築方法による違いなのね。これから建て替える人は注意して」と関心が高まっている。
日本でも東日本大震災の時に津波に耐えた岩手県陸前高田市の〝奇跡の一本松〟があった。2016年末の新潟・糸魚川で起きた大火災でも木造住宅ながら燃えなかった〝奇跡の一軒家〟があった。この一軒家も耐火レンガを使うなどの対策をしていたという。
大災害の中で心強いニュースとなったはずだ。