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〝スーパーエース〟2人擁して7位の創価大 榎木監督が語る課題と決意【検証・箱根駅伝#6】

東スポWEB 2025年1月12日 6時13分

今年の東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、話題を集めた各校を検証する短期連載全6回の最終回は〝スーパーエース〟2人を擁して総合7位となった創価大に焦点を当てる。

1区で斉藤大空(2年)が17位と出遅れたものの、2区で吉田響(4年)が日本人歴代最速の1時間5分43秒で走り、13人抜きを達成。吉田からたすきを受けた留学生のスティーブン・ムチーニ(2年)も区間2位の激走で、3区終了時点で2位に浮上。この2人の活躍で往路5位となり、総合7位でシード権を確保した。

最後の箱根路を終えた吉田は「ずっと楽しかった。今日は本当に集中しきっていて、走ること以外何も考えてなかったので、ベストな状態だった」と納得の表情。ムチーニは「楽しんで走ることができた。区間賞が目標で、ラスト3キロは少しペースが落ちてしまったけど、いい走りができて良かった。来年は区間新記録の更新を目指したい」と次の目標を口にした。

今季の出雲駅伝、全日本大学駅伝はともに国学院大が優勝。箱根前に3強と目されていた青学大が連覇達成、王座奪還を狙った駒大が2位、国学院大が3位となった。

大会後、榎木和貴監督(50)は「実力が足りないし、駅伝をする強さがまだまだないと感じた。3強の大学は崩れずに、攻めた走りでしっかりと戦いきることができていた。そこがわれわれにない部分だと思うので、もう一度基礎からつくり直していきたい」と現状の課題を挙げた。

2021年大会で初の往路優勝を果たしたが、10区で駒大に3分19秒差をひっくり返されてV逸。今回出走した10人のうち吉田と、9区を走った主将の吉田凌(4年)は卒業するが、8人はチームに残る。来季は留学生エースのムチーニを軸に、チーム全体の底上げを図り、悲願である初の総合優勝を目指す。

(連載終わり)

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