新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア州サンノゼ大会で、STRONG無差別級王者のゲイブ・キッド(27)が石井智宏(49)と30分フルタイムドローの激闘の末に6度目の防衛に成功した。
真っ向勝負を信条とする両雄の王座戦は、戦前の予想通り激しい肉弾戦となった。無数のチョップが飛び交う打撃戦が続くなか、ゲイブは掟破りの垂直落下式ブレーンバスターを決めていく。
一歩も引かない両者は逆水平チョップ合戦、エルボー合戦、さらにはヘッドバット合戦と意地を張り合いダブルダウン。立ち上がっても張り手合戦を展開すると、ゲイブが石井のヘッドバットから強烈なラリアートを浴びてしまった。
それでも石井の必殺技垂直落下式ブレーンバスターをコブラツイストで切り返すとパイルドライバーを発射。ローリングラリアートで追い打ちをかけるが、3カウントだけは奪えない。
試合時間が残りわずかになる中、ゲイブは切り返し合戦から再びパイルドライバーを発射するが、左膝のダメージからかカバーにいくことができない。逆にカウンターのエルボーから垂直落下式ブレーンバスターでマットに突き刺されたが、石井もカバーに行くことができないまま試合終了のゴングが鳴らされた。
決着がつかなかったリング上でマイクを握ったゲイブは「どうした、石井? もっともっともっと…違うだろう! 俺を限界に追い込みたいってか? 4月のシカゴ大会で30分のアイアンマッチ! ゲイブVS石井だ。来いよ!」と再戦を要求。バックステージでも「これこそが新日本だ。死ぬまで戦うぞ。これが日本のプロレス。どちらかが立てなくなるまでやろうじゃないか。やるぞ! 30分でもう1戦。シカゴでお前は地獄を見る」と不敵に挑発していた。