全国都道府県対抗女子駅伝(12日、たけびしスタジアム京都発着=9区間42・195キロ)の9区(10キロ)で、同世代の実力者が力走を見せた。
五輪2大会連続出場の田中希実(ニューバランス)は、故郷・兵庫の一員として最長区間を任されると、最初の1キロを3分5秒で入る。長崎の広中璃梨佳(日本郵政グループ)は田中と4秒差の13位でタスキを受け、序盤から軽やかなピッチを刻む。中間点まで並走したが、終盤は広中がリードを広げ、最終的には9位でフィニッシュ。田中は10位でゴールに飛び込んだ。
田中にとっては専門外の10キロのレースとなったが「兵庫は阪神淡路大震災から30年の節目を迎える。私たち兵庫にしかできない駅伝ができるように、私もキャプテンとして精一杯の走りで貢献できるように頑張りたい」と語っていた中で、積極的な走りを披露。2023年世界選手権1万メートル7位入賞の広中と懸命に渡り合り、レース前には笑顔で会話をする場面もあった。
この2人の走りには多くのファンが反応。「広中選手、田中選手もお疲れ様!!やっぱり駅伝おもしろすぎる~~」「広中さんと田中さんが9区スタート地点で並んで立ってにこやかにしゃべってたのが印象的だった」「田中選手、広中選手のすごい追い上げ、走りが違うわあ」などの声が上がっている。