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【新日本】米在住・坂井澄江 超異色の引退試合で完全燃焼「今日、私は世界で一番幸せなレスラーです」

東スポWEB 2025年1月12日 16時8分

新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア州サンノゼ大会で、米国在住の女子プロレスラー・坂井澄江(53)が現役生活にピリオドを打った。

米国を訪れた多くの日本人レスラーをサポートし、人望の厚い坂井の引退試合は異色すぎるメンバーが揃うドリームマッチとなった。坂井は「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL、SHOとのトリオを結成。高橋ヒロム、岩谷麻優(スターダム)、坂崎ユカ(AEW)とのミックスド6人タッグマッチに臨んだ。

好き勝手に暴れるH.O.Tとの連係に苦しみながらも、坂井はヒロムに丸め技を連発。1本背負いから腕ひしぎ十字固めに捕獲するなど孤軍奮闘する。

終盤にはヒロムのTIME BOMBを脱出してスマッシュマウス(変型ネックブリーカードロップ)を決めるが、これは味方であるはずのSHOが場外からレフェリーの足を引いてしまいカウントを妨害される。試合をぶち壊そうとするH.O.Tに対し、まずは坂崎がSHOにトーチャーツール殴打からTea time(変型スラム)を発射。EVILには岩谷のジャーマンからヒロムがEVIL(変型大外刈り)をさく裂させ、試合から排除する。

完全に一人となった坂井は、万感の思いを込めて対戦相手の3人にエルボーとチョップを何発も打ち込んでいく。フラフラになったところでヒロムちゃんボンバーを浴びたものの、カウント2でキックアウト。最後は坂崎のマジカルメリーゴーランド、岩谷のムーンサルトプレス、ヒロムのTIME BOMBのフルコースを浴びてレスラー人生最後の3カウントを聞いた。

会場から「サンキュー、スミ!」のコールが起きるなか、引退セレモニーがスタート。坂崎、岩谷、ヒロムから感謝の言葉を送られた坂井は「正直言って、人生ってとても厳しい。いい時もあるけど、とっても悪い時もある。笑った数より、泣いた数の方がずっと多い。でも今日、私は世界で一番幸せなレスラーです。あなたたちみんながそうしてくれた。本当にありがとう。みんな大好きだよ」とスピーチ。リングサイドに集まった選手、関係者に胴上げされ、引退の10カウントゴングを聞いた。

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