新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・サンノゼ大会で、極悪軍団「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILが帰国拒否の姿勢を見せた。
EVILは4日の東京ドーム大会で棚橋弘至とのランバージャックデスマッチに敗戦。同戦に勝利した場合は2026年1月に控えている棚橋の引退を前倒し、即引退に追い込むことを予告していたが失敗に終わった。するとバックステージでは「こんなクソ会社…やってらんねえよ。もう出ねえわ。ふざけやがって…」と吐き捨て控室へ。その言葉通り、6日の大田区大会には姿を現さなかった。
そして迎えたこの日の大会では米国在住の女子プロレスラー・坂井澄江の引退試合でカードに名を連ねていた。EVILは坂井、H.O.TのSHOとトリオを結成。高橋ヒロム、岩谷麻優(スターダム)、坂崎ユカ(AEW)組とのミックスド6人タッグマッチに出場がアナウンスされた。
入場時には姿を現さなかったEVILだったが、ヒロムが入場すると背後から奇襲。「このクソ会社でやり残したことはな、お前への恨みなんだ。潰してやるから覚悟しとけ」と宣告した。味方であるはずの坂井ともほとんど連係を取ることなく、好き勝手に暴れたものの、試合終盤には岩谷のジャーマンからヒロムのEVIL(変型大外刈り)を浴びてしまい蚊帳の外へ。結局そのまま坂井が3カウントを奪われ、試合は終了した。
バックステージではうめき声をあげながら「あの野郎、調子に乗りやがって、クソが! まあええわ。オウ、いいか。俺はよ、日本には帰らないからな。グッバイ、ニュージャパン。分かったか、よく覚えとけ」と捨てぜりふを吐いて退場。EVILはこのまま日本に帰ることなく、本当に新日本から去ってしまうのか…。