新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア州サンノゼ大会で、IWGPジュニアヘビー級王者のエル・デスペラードが石森太二(41)の挑戦を退け初防衛に成功した。
昨年の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」決勝戦をはじめ数々の激闘を繰り広げていた両雄の王座戦は、互いに手の内を知り尽くした高度な攻防が続いた。左膝攻めで主導権を握ったデスぺードはリバースタイガードライバーを決めるも、ピンチェ・ロコをかわされBorn Lockで捕獲される。さらにブラディークロスまで浴びてしまったが、石森が左膝のダメージでカバーが遅れたため九死に一生を得る。
再度のブラディークロスを防ぐとギターラ・デ・アンヘルで反撃。再びBorn Lockに捕らえられてもヌメロ・ドスで切り返し、デュードバスターをさく裂させる。最後は垂直落下式リバースタイガードライバーからついにピンチェ・ロコをさく裂させ激闘に終止符を打った。
「ニュージャパンプロレスリング! イチバーン!」と叫んで大会を締めくくったデスペラードは「本当に『勝つには勝ったけど』って程度だな…いや、胸張りましょう。俺が勝ったんだ。石森さん、これで燃え尽きるアンタじゃねえだろう。俺だって、まだまだまだまだやりてえこといっぱいあるし、アンタだったらもっと登れるだろう?」と挑戦者を賞賛。「この間で言えば藤田(晃生)。俺から1本取りそうだったところを、石森さんにうまくやられたな。残念でした~! お前が来るのか? 楽しみにしておこう」と、5日東京ドーム大会のルチャ・ガントレットマッチで自身に肉薄した藤田を挑戦者候補にあげていた。