和歌山競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「開設75周年記念 和歌山グランプリ」は13日に最終日を迎える。12Rの決勝には近畿が4車勝ち上がったが、連覇を目指す古性優作と地元3車が別線を選択。繰り上がりで準決勝をクリアした山口富生(55=岐阜)は、なんと古性の番手を回れることになった。
準決勝は4位入線も、3着入線の柏野智典が失格となり3着に繰り上がって決勝のきっぷをつかんだ。
「人の(失格があって)なのであまり喜べないけど…。でも正直うれしい。4コーナーでガシャンって音がしたから、(繰り上がる可能性もあるので)外から抜かれないように最後は4着をキープしようと。調子は普通だけど、ツキだけでここまできた。ツキがあるから(決勝も)良い着が取れるかもしれませんね」
長い長い話し合いの末に古性と石塚輪太郎が分かれ、山口は「それなら古性君へ」とGP王者の後ろになった。「エラいところを回れることになってしまった」とうれしさ半分、緊張半分といった表情を見せたが「もうちょっと気合を入れて頑張ります!」と最後は自らを鼓舞した。