2月2日に予定されている米音楽最高峰の祭典「グラミー賞」の発表・授賞式が、ロサンゼルスやその周辺で壊滅的被害をもたらした山火事のため、延期が検討されていることが11日分かった。
米誌「ハリウッド・リポーター」によると、複数の関係者は「第67回グラミー賞」を延期し、チャリティーイベントにとして実施することを検討しているという。同賞は例年、ロスにあるクリプト・ドットコム・アリーナで行われ、米CBSが生中継する。
同誌はグラミー賞規模のイベントを開催することの複雑さを指摘。出席者やアーティスト、スタッフのために何百ものホテルの部屋の確保が必要だが、宿泊施設にも大きな被害が出ているため、困難になる可能性があるという。また、楽器を失ったミュージシャンらにも配慮する必要があるとしている。
グラミー賞は2021年、コロナ禍の影響で当初予定されていた1月から3月に変更された。さらに、22年も新型コロナウイルスのオミクロン変異株感染が激増したことから、1月から4月に延期され、グラミー賞としてはロスの代わりに、初めてラスベガスで受賞式が開かれた。
通常の開催会場となっているクリプト・ドットコム・アリーナはNBAレイカーズとNHLキングスの本拠地として知られる。