いきなり出遅れた。大相撲初場所初日(12日、東京・両国国技館)、大関大の里(24=二所ノ関)が幕内翔猿(32=追手風)の引き落としに屈して、黒星発進。この日は大銀杏(おおいちょう)を結って初めて本場所の土俵に上がったが、白星で飾ることはできなかった。
新大関だった先場所は9勝6敗と振るわず。今場所は綱とりがかかる琴桜(佐渡ヶ嶽)、豊昇龍(立浪)の両大関を追い掛ける立場で臨んでいる。取組後の大の里は「もう一回、集中してやっていきたい。また明日から切り替えて頑張ります」と2日目以降へ向けて立て直しを誓った。
初日の取組を視察した横綱審議委員会の山内昌之委員長(東大名誉教授)は「(大の里は)予想もしていない負け方。相撲はスピードの勝負ということを思わせた一番でした。秒殺というのかな。翔猿は怖い相手」と評していた。