兄弟で実力を示した。大相撲初場所初日(12日、東京・両国国技館)、関脇若元春(31=荒汐)が幕内熱海富士(伊勢ヶ浜)を下して白星発進。それでも取組後は「左四つで胸を合わせて自分の形だと思うので、今日の内容には満足していない。いい相撲だとは思ってないので、自分の形をつくらないと」と反省点を挙げた。
平幕だった昨年秋場所で11勝を挙げ、三役復帰した先場所は10勝と安定感を見せている。「精いっぱいの相撲を取ることしか考えてない。自分の足りないところはたくさんあると思うので、そこを1つでも改善して、より自分らしい相撲が取っていきたい」と表情を引き締めた。
この日は、弟で同部屋の小結若隆景が横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)を撃破。兄弟同時三役はおととし夏場所以来で、2人にとってうれしい初日白星となった。