新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア州サンノゼ大会で、NJPW WORLD認定TV王者のエル・ファンタズモ(38)が、ジェフ・コブ(42)と両者リングアウトの末に初防衛に成功した。
4日の東京ドーム大会で行われた4WAY戦を制したファンタズモは、コブの驚異的なパワーに苦戦を強いられた。15分1本勝負の短期決戦のため早めの勝負を仕掛けるコブに序盤からツアー・オブ・ジ・アイランドを狙われるが、DDTで切り返して難を逃れる。
サドンデスからのサンダーキス86,をカウント2で返されたファンタズモは、トぺ・スイシーダ、さらには場外鉄柵超えのサンダーキス86,と空中殺法でコブを追い詰める。場外カウントが進む中でコブにサドンデスを見舞い、そのままリングに戻ればリングアウト勝ちかと思われたのだが…。何とここでコブがセコンドの選手をまるで物のように投げると、ファンタズモにクリーンヒット。結局両者ともに生還がかなわず、両者リングアウトとなった。
引き分けによってベルト防衛に成功したファンタズモは「思い描いていた初防衛ではなかった。リングアウトなんて。こんな形は望んでいなかった」と不満げ。「だからジェフよ、再戦だ。場所は問わない。日本になろうが、後楽園でも、大阪でも構わない。リングアウトはなしだ」と、王者からダイレクトリマッチを要求していた。