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元暴走王・小川直也氏 インリン様にフォール負けも経験…ハッスルを回顧「離脱は猪木さんの引き抜き」

東スポWEB 2025年1月13日 6時8分

バルセロナ五輪柔道銀メダルで、プロレスラーとしても活躍した〝元暴走王〟小川直也氏(56)が、自身のユーチューブチャンネル「小川直也の暴走王チャンネル」を更新。「ハッスル」時代の思い出を振り返った。

ハッスルは2004年1月からスタートしたプロレスイベント。小川率いるハッスル軍と、高田総統の高田モンスター軍の抗争を軸に展開された。狂言師の和泉元彌、お笑いのレイザーラモンHG&RG、タレントのインリン・オブ・ジョイトイ(インリン様)、元プロ野球巨人のウォーレン・クロマティらもリングに上がり、ハチャメチャな「ファイティング・オペラ」として人気を博した。

動画では小川氏が、ハッスルで共闘&対戦した〝デンジャラスK〟川田利明(61)が店主を務める「麺ジャラスK」(東京・世田谷区)を訪問。同店自慢のラーメンと唐揚げに舌鼓を打った後に「『ハッスルっていいなあ』って(活動が)終わった後に言うんだよね、みんな。やってる時はグダグダ言ってたのに…。オレらは時代の発信で先に進むためにやっていたんだけど、ファンがついてこられなかった…」と当時を述懐した。

05年11月の「ハッスル・マニア」では、和泉やHGの参戦もあって横浜アリーナを満員にしてみせた。小川氏は師匠の故アントニオ猪木さんの〝環状8号線理論〟を持ち出して、「横浜アリーナに来るくらいの(人数の)ファンはついてこられた。それ以上はなあ…」とため息をついた。06年6月に、フジテレビがハッスル主催のドリームステージエンターテインメントとの契約を解除したことで、ハッスルは勢いを失っていった。

一方で、猪木さんはハッスル嫌いを公言して、小川氏の代名詞ハッスルポーズにも「ケツを振る、品のないあのポーズは世界では通用しない!」と一刀両断していた。そうした中で、小川は05年2月の名古屋大会で、インリン様にM字開脚でフォール負けを喫した。

五輪メダリストの醜態に各方面から大ブーイングが上がったが、小川氏は「猪木さんは怒れなかった。いき過ぎちゃって。(ハッスルは)違うものって、言うしかないじゃん。でも、猪木さんは『やるなら中途半端にやるな』とよく言ってた。だからハッスルは猪木イズム満載で、いっぱい入ってた」と強弁した。

さらに「あまりにもやり過ぎて、猪木さん、拾えなかったもん。ひと言、言うなら『小川のヤロー!』だもん」と話したが、「オレ、怒られるのかな…と思ったら、最終的にオレが引き抜かれるハメになった」とまさかの言葉を発した。

猪木さんは07年6月にIGF(イノキ・ゲノム・フェデレーション)を旗揚げ。エース格に小川を起用して、暴走王再生に乗り出したが、小川氏によると、ハッスル離脱は猪木さんによる「引き抜き」だったという。そのまま紆余曲折ありながらIGFのリングに上がり続け、現役最後の試合も同団体で迎えることになった。

暴走王は最後まで猪木さんの掌(たなごころ)の上で、踊らされていただけなのかもしれない。

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