第103回全国高校サッカー選手権の決勝は13日、東京・国立競技場で行われ、前橋育英(群馬)がPK戦(9―8)の末に流経大柏(千葉)を下して7大会ぶり2度目の優勝を果たした。
前半12分にJ2富山内定のMF亀田歩夢(3年)に先制点を許すも、同31分にMF黒沢佑晟(3年)のクロスからMF柴野快仁(2年)が頭で合わせて同点に追いついた。後半も激しい攻防が続いたが、得点は生まれず、10分ハーフの延長戦でも決着がつかず、勝負はPK戦にもつれ込んだ。
両チームとも5人全員が決め、6人目もともに成功。すると、GK藤原優希が、先行の流経大柏の7人目・DF幸田爽良(3年)のシュートをストップさせる。続くMF白井誠也が勝てば優勝のPKを外して天を仰ぐ。それでも藤原が10人目をストップさせ、最後はMF柴野快仁が試合のピリオドを打った。
2度目の制覇を果たした山田耕介監督は「よかったです。(PK戦中は)最後まで信じてやってくれると心の中で叫んでいました」と振り返った。その上で「今年はあんまりという感じだったが、生徒たちがよく頑張ってくれました」とイレブンをねぎらった。