元内閣官房参与で数量政策学者の高橋洋一氏が13日、「上泉雄一のええなぁ!」(MBSラジオ)に出演し、日銀の利上げ政策に言及した。
日本銀行は昨年3月、マイナス金利政策を解除し、7月には政策金利を0・25%程度に引き上げた。今年は経済と物価の状況次第で、さらなる利上げを検討する方針だ。
植田和男総裁は6日、全国銀行協会の賀詞交歓会であいさつし、政策金利の引き上げを示唆していたことについて高橋氏は「こういうあいさつって、どこでやるかが、けっこう重要なんです」と切り出した。
高橋氏によれば銀行協会で行われたことが注目だという。
「利上げなんて利用者からしたらとんでもない話。銀行協会はプラスですからね」と言い、利上げ幅について「2%まで上げたいと思っていると思う」と予測した。
植田総裁の任期中(2028年4月まで)に7回の利上げが行われるのではないかとし、利上げのタイミングについて「デタラメでね。インフレ率が2~4%の間は上げちゃいけないが、それと関係なく適当にやりますよ」と話した。
20日に米大統領に就任するドナルド・トランプ氏のコメントに注目している。
利上げの際、日銀は「アメリカ大統領の意見を持ってくる。トランプ大統領は自国ファーストなんで、ドル高は嫌なんです。ドル安を望むわけなんです」と指摘。現在は「関税」ばかり気にしているトランプ氏が「為替」についてコメントし始めると、日本は利上げを行うとし「利上げをすると〝円高ドル安〟の方にいく」と推察した。