俳優で歌手の里見浩太朗(88)が13日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演した。
1956年、第3期東映ニューフェイスに合格し、大友柳太朗主演「天狗街道」で本格デビュー。58年「金獅子紋ゆくところ」で初主演を務めた後、ドラマや映画、舞台で活躍中だ。
俳優になる前は魚河岸で働いていたと明かした里見は「冷凍の鮭が余るとそれを処理(さばいて塩シャケに加工)しなきゃいけない。それをやってました。いかに薄く切って厚くみせるか、これを勉強しましたね」と振り返った。
働きながら歌手を目指していたが、芸能界デビューのきっかけは、魚河岸を営む叔父の知人の娘が「東映ニューフェイス」の募集に勝手に応募したからだったという。
「ビックリしましたね。俺は俳優になりたいんじゃない、歌い手になりたいんだって言ってるのに、高校生の女の子が『俳優も歌い手も芸能人でしょ。いってらっしゃいよ』と。そんな感じのすごくチャキチャキの女の子でしたね」と回想した。
試験に向かう電車内は美男美女ばかりで「この世の中にこんなに美男と美女がいるのかと、本当にビックリしました。それで自信喪失ですね」としたが、試験には受かった。
京都に拠点を置いて時代劇俳優になったのは、経済的な理由だった。東京は家賃が高く給料だけでは食べていけないが、京都には食事付きの独身寮があったという。
「今考えると、それが私の人生というか運命を変えました」と語っていた。