第103回全国高校サッカー選手権の決勝は13日、東京・国立競技場で行われ、流通経大柏(千葉)が、1―1のまま迎えたPK戦(8―9)の末に前橋育英(群馬)に敗れ、17大会ぶりの優勝を逃した。
あと一歩頂点に届かなかった流通経大柏の榎本雅大監督は「相手チーム、自分たちも含めて決勝戦にふさわしい非常に素晴らしい試合だったと感じています」と振り返った。
その上でPK戦決着について「なかなかPK合戦というのは、非常に複雑な…一つの勝敗を決める方法ではあるんでしょうけど、1人にこれだけ背負わせるのは個人的には酷かな思います。でも、それはゲーム形式なのでしょうがないと思います」と持論を語った。
どっちが勝ってもおかしくない展開の中、PK戦で優勝と準決勝が決まってしまう残酷な現実。しかも失敗者が責任を背負いこんでしまう状況がPK戦にはある。日本テレビの中継で解説を務めた元日本代表FWの城彰二氏は「両校優勝でもいいと思うくらい、ハイレベルでいい試合内容だった」とコメントしていた。