黒潮TOKYOジャパン(32)が、自身の15周年記念興行「キングオブスタイルストロング」(13日、東京・後楽園ホール)を大成功させた。
この日の第1試合ではGLEATのCIMAとシングルで激突。ギリギリまで追いつめるも、あと一歩及ばず惜敗を喫した。
2試合目ではDDTの男色ディーノと組み、バラモン兄弟(シュウ&ケイ)と対戦。会場中を水浸しにした末、なぜか顔面が白い粉と脱糞まみれのまま3カウントを献上した。試合後にはサプライズ登場したハッスル時代の戦友・マグナムTOKYOと一緒にマグナムのテーマ曲「TOKYO GO」を踊った。さらに4月16日の新宿フェイスで自身が率いる新団体「アップダウン」を旗揚げすることを発表。立花誠吾、花園桃花が所属選手となることが決まった。
3試合目では関根〝シュレック〟秀樹、立花、花園と組み、藤原喜明、越中詩郎、鈴木みのる、ジャガー横田組と対戦。レジェンドたちに秒殺されまくり、再戦に次ぐ再戦でも敗れた。
メインイベントでは公園でつかまえてきたという「森乃熊参(もりのくまさん)」と名乗る熊の着ぐるみと金網マッチで激突。熊の剛腕ラリアート2発で吹き飛ばされた黒潮は意識を失い秒殺された。そこに現れた立花と花園から鼓舞されると、〝デスマッチのカリスマ〟葛西純が登場。竹田誠志、山下りなを呼び込み金網の中で3対3のハードコアタッグマッチがスタートした。パイプ椅子や巨大なラダー、三角コーン、ギターが飛び交う大乱闘を繰り広げ、最後は黒潮が葛西に垂直落下式リバース・タイガー・ドライバーをくらい3カウントを献上した。
試合後に葛西から「お前ならものすごいことができるかもしれないし、プロレス界に革命を起こせるかもしれない。新団体つくったらまた俺っちと遊んでくれよ」とエールを送られた。
この日7試合中5試合に出場し再戦含め8敗を喫したが、大歓声を送られた黒潮は満面の笑み。「俺が団体を旗揚げします。俺たちにしかつくれない感動をつくろうよ。俺たちがプロレス界にちょっとずつ新しい風を吹かせる予定です」と力強く語りつつ「ただ僕は知っての通りこんな性格です。『あ、もうダメだな』と思ったらすぐに辞めます。なので毎回見に来てね」と呼びかけた。
奇想天外な黒潮の動向に今後も目が離せない。