ソフトバンクの倉野信次投手コーチ(50)が13日、筑後市内の二軍施設を訪れ、投手陣を中心に新人合同自主トレを視察した。
練習前にはミーティングを行った倉野コーチ。「技術指導はしていない」と若手に意識の持ち方などを伝えた後、キャッチボールやノックの様子を見守った。
ドラフト1位の村上泰斗には昨年の前田悠同様、個別の育成プログラムが組まれる予定だ。倉野コーチは「(前田悠と)同じようなプログラムではない。今のところはもう少しじっくりいくことになるかなと。もちろん上方修正はしていく形」と焦らずに育てていく方針だ。
村上を含めた高卒ルーキーたちに対して「今の時点で開幕一軍はない」と伝えたという。倉野コーチには思い描いている選手の成長曲線がある。「高卒の選手に関しては夏ぐらいでグッと急激に上げてくれるようなイメージを持っている。実際、千賀(現メッツ)とかも8月くらいにポーンと上がった。あれは(ひとつの)理想形かな」と育成入団からメジャーにまで上り詰めた右腕を例に出し語った。
「実績のあるメンバーが(夏に)絶対に疲れてくる。その時に助けてもらえるようなイメージが理想」とプランを語った投手陣の名伯楽。ドラ1ルーキーは〝千賀曲線〟を描けるだろうか。