漫才師で上方漫才協会会長の中田カウスが13日、大阪・なんばグランド花月で行われた「第十回 上方漫才協会大賞」授賞式に出席した。
大阪のお笑い文化の継承と発展のために、舞台に立つ若手漫才師たちのサポートを行う同協会が、上方漫才協会に所属する芸歴おおよそ10年の若手漫才師を対象に、舞台やメディアなどでの活躍や一般投票や芸人投票などをもとに表彰するというもの。
この日、大賞にノミネートされた46組の中から、お笑いコンビ「ドーナツ・ピーナツ」が大賞に輝き、特別賞は「令和ロマン」が勝ち取った。授賞式後に2組が登壇し、観客の前で渾身のネタを披露した。
見事大賞を勝ち取ったドーナツ・ピーナツに受賞トロフィーを手渡したカウス会長は「大穴やな。本当におめでとうございます。これをきっかけに全国を駆け回ってください」とエールを送った。
これにはドーナツが「10回目と言う記念すべき時にいただいた。重みがすごい」と恐縮すれば、ピーナツも「激励の意味もあると思いますので、賞の名に恥じないように漫才、一生懸命やりたいと思います」と誓った。
特別賞を受賞した令和ロマンに、カウス会長は「昨年1年間見てましたけど、漫才クレイジーになってきたな。舞台より練習風景が見事でした」と称賛。
高比良くるまは「2年連続(M-1)でも大賞には届かなかった。大賞の壁は厚いな」と悔しがり、松井ケムリは「特別賞でもうれしい」と喜びを隠しきれない様子だった。
新人賞はジョックロック、劇場賞はラニーノーズ、話題賞はバッテリィズ、文芸部門賞はカベポスター、うただ、エバース、素敵じゃないか、審査員特別コント作家賞はコットン・西村真二、審査員特別コント演技賞はコットン・きょんが受賞。
イベント中には新コーナー「トータルコーディネート部門~スタイリングピックアップイメージチェンジ~」が設けられ、ラニーノーズ、天才ピアニスト、エバース、豪快キャプテンが選出。専属スタイリストや芸人、事務局が選んだステージ衣装を着て、ファッションショーさながらのウオーキングを披露し、観客を楽しませていた。