漫才師で上方漫才協会会長の中田カウスが13日、大阪・なんばグランド花月で行われた「第十回 上方漫才協会大賞」に出席した。
大阪のお笑い文化の継承のために、その核となる上方の漫才師を育成するためのサポートを行ってきた同協会の大賞をドーナツ・ピーナツが受賞した。
授賞式後にカウス会長は「この春、東京渋谷に『渋谷よしもと漫才劇場』がオープンします」と発表。同社直営劇場「ヨシモト∞ホール」(東京・渋谷)を3月に閉館し、「よしもと漫才劇場」(大阪・難波)、「森ノ宮よしもと漫才劇場」(大阪・大阪城内)、「神保町よしもと漫才劇場」(東京・神保町)に次ぐ4館目の劇場となる。
さらにこの日、中田会長の芸能生活60周年を祝うため、授賞式に参加した芸人たちがステージに集合。カウス会長は「漫才師になりたくて、愛媛県は瀬戸内海から大阪に15歳で出てきました」と切り出し、自身のプロフィルを紹介した。
カウス節で「みなさんに大きな幸せ、大きな笑いを提供しながら、もっと面白いスキャンダルも提供したい。(吉本興業には)6000人からいますね、芸人が。ひそかに復帰を狙ってる芸人も、松本(人志)や。今日、ここへ来たら良かったのに」と言い、観客を笑わせた。
最後にカウス会長が所属する吉本興業株式会社の岡本昭彦代表取締役社長が花束を抱えて登壇した。中田会長は「このテレ症で人見知りがキツイ社長にお越しいただきまして…」と感謝の言葉を述べた。
岡本社長は「中田カウスさんには今後もますますご活躍いただきたい。今日参加してくれたメンバー、大阪やその他の場所で切磋琢磨して頑張っている若手がたくさんいます。そんな彼らが一番励みになるのは、みなさまがたの応援と叱咤激励であると思っております」と語り、芸人たちへの支援を呼びかけていた。