漫才師で上方漫才協会会長の中田カウスが13日、大阪・なんばグランド花月で行われた「第十回 上方漫才協会大賞」に出席し、授賞式の最中に同協会の副会長にお笑いコンビ・アインシュタインの河井ゆずるを指名した。
同協会は大阪のお笑い文化の継承と発展の為に、舞台に立つ芸歴およそ15年までの若手漫才師たちのサポートを行うため2014年12月に開館した「よしもと漫才劇場」とともに発足。この日行われた「上方漫才協会 特別功労賞」の授賞式でお笑いコンビ・霜降り明星にトロフィーを手渡したカウス会長は「吉本漫才劇場の知名度を上げてくれた」と感謝を述べた。
霜降り明星のせいやは「楽屋あいさつしたら、カウス師匠が俺に『中田カウスのDNAを持つ男』と…。僕が次の会長です」とボケてみせた。するとカウスが「ここで発表しよう。今日、上方漫才協会の副会長に就任していただきました」と言いながら、河井を指さした。
副会長就任の人事を聞かされていなかった河井が「どういう状況なん」と困惑していると、せいやは「すごい。ゆずるさん、副会長ですって。おめでとうございます」と祝辞を述べた。
今回の人事についてカウス会長は「本人にも言ってなかった。(河井のことを)10年間見てきてますから、安心して任せられる」。「アインシュタインは初代のチャンピオンです。MCも10年間。協会を作る時のパーティーから付き合っていただいて、後輩の面倒見もいいし、マイクの才能もすばらしい。ゆずるに何も心配はありませんね」とカウス会長は太鼓判を押していた。