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【MLB】 「ネクスト今永&朗希」で狙われる日本人投手2人の名前 来年のWBC前にバブル過熱

東スポWEB 2025年1月14日 5時8分

その品定めは早々と今年から始まる。2026年3月に行われる「第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」が新たな日本人投手のショーケースとなりそうだ。ポスティング制度でのMLB移籍を目指すロッテ・佐々木朗希投手(23)が現在、複数球団と交渉中。カブス・今永昇太投手(31)とドジャース・山本由伸投手(25)が昨季1年目から活躍し〝日本人バブル〟に沸く米球界は来年のWBCを見据え、佐々木に次ぐ意外な2人の「金の卵」を狙っているという。

3大会ぶりの優勝を成し遂げた2023年3月の国際大会「第5回WBC」では大谷翔平投手(30=ドジャース)、ダルビッシュ有投手(38=パドレス)とともに先発枠に入った今永がMLBでの評価を高め、4年総額5300万ドル(約83億2100万円)でカブス入り。1年目の昨季は29試合に登板し、15勝3敗、防御率2・91と期待を超える活躍をみせた。

山本も同大会では先発、救援とフル回転し、世界一奪回に貢献している。名声を高め、23年はオリックスのエースとしてインパクトを残すと一昨年オフに12年総額3億2500万ドル(約510億円)の大型契約でドジャースへ移籍。右肩腱板損傷で離脱しながらも18試合登板で7勝2敗、防御率3・00と持ち直し、ワールドシリーズ制覇の美酒を味わった。

同じく2年前のWBCで「世界レベル」であることを証明した佐々木も今オフに「25歳ルール」の対象となりながら、ロッテ側の了承を得てポスティングシステムを利用し、MLB挑戦を表明。佐々木は大争奪戦の真っただ中にいる。

こうした背景を基にMLBでは「日本のエリートクラスの投手は、メジャーに来てもグレードは落ちない」という評価が定説化。日本人投手のショーケース(見本市)となるWBCでは、1年後の次回大会も〝ネクスト・イマナガ&ロウキ〟の登場が期待されている。

MLB球団スカウトの1人は、その有力候補として中日・高橋宏斗投手(22)をクローズアップし「彼は前回WBCでも最年少で代表に選ばれ、片りんを見せつけた。今季のNPBでMLBから最も注目される投手」とも断言している。

前大会では米国との決勝戦(ローンデポ・パーク)で5回に3番手で登板し、無死一塁から強打者のトラウト(エンゼルス)、ゴールドシュミット(当時カージナルス、現ヤンキース)を連続三振に仕留めるなど1イニング無失点。侍の世界一奪回に大きく貢献した。レギュラーシーズンでも着実に成長を遂げ、4年目の昨季は12勝で初の2桁勝利。リーグトップの防御率1・38で初タイトルも獲得した。

昨年11月の第3回プレミア12でも代表入り。スーパーラウンド初戦の米国戦(東京ドーム)では自己最速タイの158キロを記録し、4回2安打無失点、8奪三振とインパクトを残している。「現段階でも彼(高橋宏)については、10球団以上が獲得リストに加えている」と打ち明ける前出スカウトは、第6回大会でも確実に代表招集されるとみて、今季は重点的に密着マークしていくという。

一方で別のスカウトは「多くのMLB球団が注目している日本人投手が、実はもう1人いる」と注目発言。昨季パ新人王に輝いた超新星左腕の西武・武内夏暉投手(23)の名を挙げ「あのサイズ(186センチ、90キロ)から投げ下ろすサウスポーは珍しいタイプ」と絶賛し、次のようにも評した。

「彼の特徴は、質の高い5球種(ストレート、ツーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップ)を狙った場所に投げ込める能力を持っていること。リリースポイントの高さ、コマンドという最高の武器を備えている」

1年目の昨季、武内は21試合に先発し、10勝6敗。防御率2・17はトップのソフトバンク・モイネロ(1・88)に次ぐ2位。援護率2・62というチームの貧打にさいなまれながら、2桁勝利でチーム最多の貯金4を作った。

26年のWBCで初の大会参加が確実視される獅子の超新星も、将来の日本人メジャーリーガー候補として、今季からMLBスカウトの熱いまなざしを独占しそうだ。

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