女子プロレス「スターダム」の〝狂乱娘〟こと鈴季すず(22)が、ワールド王者の上谷沙弥(28)を一刀両断だ。
3日の有明大会で上谷からピンフォールを奪い、同王座へ挑戦を表明。13日の後楽園大会で組まれた前哨戦で2人は激しい火花を散らした。試合後に上谷から2月2日の後楽園大会での王座戦を提案されて受諾。王座戦が決定的になった。大会後、取材に応じた鈴季は「もちろん赤いベルトはほしいんだけど、H.A.T.E.(ヘイト)になって調子乗ってる上谷を辱めたい。だからアイツの初防衛戦でベルト奪ってみじめな思いをさせてやるつもりだよ」と不敵な笑みを浮かべた。
2人はこれまでも一騎打ちで互いの強さを認め合ってきたライバル。昨夏に極悪軍団入りした上谷に、鈴季は違和感しかないと語り「私のこと『無理してギャルしてる』とか言ってたけど、アイツの方がよっぽど無理してるだろ。『昔の私は死んだ』とかも言ってたけど人はそう簡単に変われない。アイツは絶対に電車でおばあちゃんに席も譲るし、捨て猫とか家に持って帰って育てるタイプ。今の姿はププププって感じ」と分析した。
ライバルとして認めているからこそ、王座を獲得した王座戦で中野たむと戦う上谷には失望したという。「アイツの強さは本物。でも両国の試合で中野たむの首をつったりして、強さの象徴である赤いベルトにふさわしい試合ではなかった。あんなベルトの取り方じゃベルトの価値が落ちたも同然」と酷評。闇に落ちた団体を救い上げると意気込む鈴季は「私がベルトの価値を高めて今年はプロレスラーとしてさらに飛躍する年にしたい。鈴季すずが大暴れしてやるから乞うご期待!」。狂乱娘が本領発揮する時が来た。