大垣競輪FⅠ「中京スポーツ杯・競輪公式投票CTC杯・第5回水都杯争奪戦」が14日に開幕し、6RのS級予選で武田豊樹(51=茨城)が1着でゴールし、1994年の表彰関連規定改正以降では60人目(男子では56人目)となる通算500勝を達成した。武田は昨年12月和歌山の2日目に499勝目を挙げ、大台に王手をかけていた。
2003年5月にデビューし、21年8か月13日で到達した節目の勝利に自然と頬が緩んだ。「いつも片折(亮太)君は頑張ってくれる。いいレースをしてくれた」。まずは前を託した自力選手への感謝を述べ、前検日(13日)に「早く決められれば」と話していたメモリアルな勝利をかみしめた。
14年にはKEIRINグランプリ(岸和田)を制し、09年日本選手権(岸和田)など7度のGⅠ優勝を誇る。思い出の1勝を問われても「たくさんある」。昨年は8月松戸GⅢでの落車もあり「ケガで長期間休んだし、こうやって勝てたことはうれしい」と実感を込めた。
もちろん通算500勝も通過点でしかない。輪界にさん然と輝く神山雄一郎さん(61期=昨年末で引退)の通算909勝という金字塔に「チャンスがあるのは(通算841勝の)小嶋(敬二)さんぐらいでしょ」と笑顔を見せつつ「1勝ずつ積み重ねて、神山さんや小嶋さんを目指して頑張りたい」と言って口元をキッと引き締めた。まずは2日目(15日)の11R準決で柿沢大貴を目標に501勝目を狙う。