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ロサンゼルス山火事 超富裕層の家を守る民間消防士は〝時給〟31万5000円

東スポWEB 2025年1月14日 19時13分

ロサンゼルスの山火事が続く中、1時間2000ドル(約31万5000円)で民間消防士が超富裕層の家を守っているという。英紙デーリー・スターが14日、報じた。

同紙は「ロサンゼルスは、荒廃した住宅街やテント村が豪邸が立ち並ぶ通りに隣接しており、常に富める者と貧しき者がはっきりと分断された都市だった。現在、市内が致命的な山火事に飲み込まれている中、新たな経済格差が生じている。それは、隣人の家が焼け落ちている中でも、自分の家が火災から逃れられるように、高額の報酬を受け取る民間消防士を雇えるかどうかという問題だ」と記した。

民間の消防会社は、山火事と戦うために州政府や地方自治体と契約することが多いが、近年、カリフォルニア州の消防会社は、自前の給水装置、トラック、ホース、消火剤、その他の工業用設備を備えて現場に駆けつける「オンコール」サービスを提供し始めている。

民間消防会社「カバード6」のオーナー、クリス・ダン氏はメール紙に対し、「助けを求める電話が鳴りやまない状態だ」と語った。

通常時、小型車両を持つ2人組の民間消防隊の費用は1日3000ドルかかる。

現在、超富裕層が家を守るためなら「いくらでも払う」と言い、一部の業者は1時間あたり2000ドルもの料金を請求するようになったという。

そのような料金を支払える顧客は、巨大なプールを持っている傾向があり、市に水を供給している消火栓の水が不足している中、必要な水をプールからくみ上げることができる。

メール紙は「アメリカ人は長い間、極端な所得格差がもたらす多くの結果を容認してきたが、金持ちが他人を犠牲にして自分の豪邸を守っている可能性が浮上すると、ついに我慢の限界が来た。批評家によると、これらの消防隊は水などの貴重な資源を奪い合い、他の消防隊の邪魔になるなど、実際には助けになるどころか邪魔になっているという」と指摘している。

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