歌舞伎俳優の十三代目市川團十郎白猿が14日放送の「徹子の部屋」(テレビ朝日系)に出演し、家族について語った。
2022年10月に300年続く大名跡を正式に襲名した團十郎は「歌舞伎界の中でも大変重たい名前です。父(13年2月、肺炎のため66歳で死去)中での襲名披露興行ってのは、なかなか厳しい環境ですけど、何とかみなさま方のお力で乗り越えることができました」と番組MCの黒柳徹子に報告した。
長女の四代目市川ぼたん(堀越麗禾)は中学1年生になり、長男の八代目市川新之助(勸玄)は小学6年生になった。
新之助とは、2年続いた襲名披露興行を共に戦った同志だとし「風邪もひかず、病気にもならず、ケガもせず、いじけることもなく、すねることもなく、わんぱく言うこともなく、従順にやってくれたことは本当にありがたい」と感謝した。
自身の子供時代と息子・新之助の違いについて「私がわんぱくだったので、ちょっと不安だったんですけど、彼は大人だと思います」と評価した。
「私が(仕事をしているので)父としてできる範囲が限られてきますよね。申し訳ないなと思うことは、2人には多々あります」と吐露したが、「仕事以外は、だいたい家にいます。子どもとの時間が中心になっちゃう。若い時は、そんな自分、想像つかなかった。今はそれが心地いいんでしょうね」と明かした。
ぼたんは女優としてテレビドラマ等で活躍している。「(娘が出演するドラマを)見てますね。着々と自分がやりたいことを進んでいこうというような意思が見えてきたので、干渉しすぎるのは良くないという判断をしています。芸事の先輩としては、一切何も言わないようにしようと思いました」。もっとも、アドバイスを求めて来た時には丁寧に対応しているという。
17年6月に34歳で亡くなった妻・小林麻央さんが遺した洋服を娘が着られるまでになった。麻央さんのコートを着るぼたんの写真を見ながら「すっかり後姿はママに似てきて。よく似合うようになっちゃって」としみじみ。
性格について聞かれると「似ているんじゃないですかね。DNAっていうんですかね。私にも似ちゃってる部分もあるんですけど、彼女に似てるところもある。うれしいですね」とほほえんでいた。