異次元対談が実現だ。「東京スポーツ新聞社制定2024プロレス大賞supported byにしたんクリニック」で最優秀タッグ賞を獲得した全日本プロレスの世界タッグ王者・斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=38)と、技能賞を受賞した〝バカサバイバー〟こと青木真也(41)が危険な初遭遇を果たした。これまで接点のなかった3人による、かみ合っているようでいないような?不可思議なトークを公開する。(構成・前田 聡)
――まず受賞の感想を
青木 これが最初で最後の一期一会かな、と。
ジュン 一昨年、取り逃してからずっと目標にしていたので、素直にうれしい。俺たちはこれから永遠に取り続けたい。
青木 ダメだろ。ずっと一人が取ったら、業界が衰退しちゃうじゃないか!
ジュン それはそうなんですけど…。でも5年、10年くらいは取りたい。それで衰退したとしてもしょうがない!
レイ 俺も同じ考えだ。衰退するっていうのも分かるけど、レスラーは自分勝手なものだからな。
青木 なんてヤツらだ…。
――初めて出席した授賞式の感想は
青木 レスリング協会の会長(富山英明氏)の話が長かった。
レイ イッヒッヒ…(笑い)。
ジュン 俺たちも裏で「長いな…」って話をしていました。順番が次で待機していたので、裏から「DOOM!」って言いそうになったくらいだ。でも、会場でやるのはいいもんだな。甘いものも食べられたし。
レイ いろんな人がいて刺激になったよな。ビールも飲めたし。
――お互いの印象は
青木「大きい」っていう一番大事な説得力がある。格闘技でもそうだけど、どんなに練習してもデカくはなれないから、素直にうらやましいよ。あと、俺はタッグパートナーがいないからさ。人間性の問題で…。2人はずっと一緒なの?
ジュン 双子だから生まれてからずっと一緒です。だからプロレスで組むのも自然でした。逆に青木さんは、タッグではどういう感覚なんですか。
青木 タッグパートナーという概念がないんですよ。全員が敵ですね。
ジュン なるほど。俺たちからの印象? まだ練習生の時、青木さんが全日本に参戦したことがあった。その時、全然タイプが違うと思った。自分らはグラウンドとか関節技とか使わないので。だからとても興味深かったな。あとは「相撲をやっても強いだろうな」と思った。
青木 でも俺、相撲は鈴川真一に勝てなかったから…。
ジュン&レイ ……。
青木 あいつ、むちゃくちゃ強いんだよ。あとは将軍岡本にもぶつかったけど、手も足も出なかった。あ、でも納谷幸男だったら勝てるんですよ。
ジュン ぜひ、自分たちがいた出羽海部屋に、みんなでぶつかり稽古をしに行きたいです。
レイ 一緒に行きましょう。みんなで四股を踏みたい。
青木 いいね、ぜひ。俺、合同練習なんてだいたい断られるから、すっげえうれしいよ。さっきも〝黒幕の黒幕〟に合同練習を申し込んだけど、断られたばっかりだし。
ジュン 今の全日本にいないタイプの方なので、刺激になると思う。ぜひ来てもらいたいです。
――それぞれに言いたいことはあるか
青木 ぜひ兄弟対決をして仲たがいしてください。それで俺が片方と組んで黒幕になりますよ。
ジュン ……。
レイ あ、俺から最後に聞きたいことがあるんです。コンディションのことなんですけど、食事制限とかはどうしてますか。お酒とか。
青木 僕、飲まないんですよ。飲めないんで。
ジュン やっぱり禁酒した方がいいですよね?
青木 した方がいい。
レイ え…?
ジュン フフフ…。お前、禁酒しろよ。
レイ そんなこと言うなら、甘いものもやめた方がいいですよね。
青木 そうですね。糖質は取りすぎない方がいいから。
ジュン え…? 最後に苦しい展開になってしまったな。DOOM…。