コメンテーターの玉川徹氏が１５日、テレビ朝日系の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金曜、午前８時）に出演し、三菱ＵＦＪ銀行の貸金庫から顧客資産十数億円を盗んだ今村由香理容疑者が窃盗の疑いで逮捕された事件を報じた。
今村容疑者は練馬支店に勤務していた昨年９月、支店の貸金庫をスペアキーを使って無断で開け、顧客２人が預けていた金塊およそ２０キロ、２億６０００万円相当を盗んだ窃盗の疑いが持たれている。
玉川氏は「銀行って、お金を預かるところですよね」と当たり前のことを確認。子供ならば「銀行にいる人っておカネを取ったりしないのかな」と思うこともあるのではと言いつつ、「まさかないですよ、そんなものは、と大人が言ってきたことをやっちゃってるわけですよね」と指摘した。
今回の事件は「これ、モラルの問題なわけですよ。結局、銀行の中にいて、悪意とか犯意を持ってしまったら、これじゃないことだって多分できるんですよ。でも、それは職業のモラルとしてやらないっていうふうなことで成立しているんですよ」と玉川氏。
今村容疑者は盗んだ現金や質屋からの借り入れは、外国為替証拠金取引（ＦＸ）などの投資に流用したとされているが、「何らかの形で追い込まれたときに、こういうふうなことが起きてしまうっていうのは、確かに身近にそういうふうなものがぶら下がっていたら、というのはあるけれども、絶対そこだけは私はできないというところを、軽々しく乗り越えてしまうのはなぜなのか。検証した方がいいですよね」と提言。さらに銀行に対しての信用問題であり「これじゃ預けられない、根が深い問題だとボクは思いますよ」と指摘した。