ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)との対戦を負傷のために回避したIBF&WBO同級1位サム・グッドマン(26=オーストラリア)は100万ドル(約1億5700万円)以上のファイトマネーを失った。
グッドマンは井上戦に向けたトレーニング中に左まぶたの裂傷により対戦を断念。オーストラリアメディア「FOXSPORTS」は「4つのベルトを争う絶好の機会となるだけではなく、グッドマンの人生を変えるほどの100万ドル以上の報酬をもたらすはずだったが、彼はすでにそのお金を使っており、初めての家を購入していた。試合が中止になったため、彼は1セントも受け取ることはない」「賞金を逃した失望感は残るだろう」と報じた。
さらに「井上はグッドマンと彼のチームのターゲットであり続けている」とし、再びモンスターとの対戦を熱望しているが「井上は引く手あまたの男だ」と指摘。今後にWBC同級1位アラン・ピカソ(メキシコ)、WBA同級暫定王者ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)、WBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との対戦が浮上していることからグッドマンとの〝再戦〟は絶望的といえる。
同メディアは「井上が王座返上を選択した場合、このオーストラリア人は空位の世界タイトル戦で復帰する可能性がある」と伝えている。