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【Challenge! 新人競輪選手紹介】三沢あゆみ「『辞めた!?』って思われてたらしいです」

東スポWEB 2025年1月15日 14時3分

125期、126期のルーキーを取り上げる「Challenge! 新人競輪選手紹介」。 2015年のガールズ一発目は三沢あゆみ(20=宮城)が登場。父の勝成(83期)、叔父の康人(91期)も選手という彼女が選んだ世界はやはりガールズケイリンだった。

物心がついたころから父たちにバンクへ連れていってもらっていたことから自転車、競輪との接点には事欠かなかった。「中学では陸上をやっていたけど、高校から部活で(自転車を)やってみようと思って」自転車競技の世界へ。平日はロードがメイン、残りで中長距離のトラックという日々をへてガールズケイリンの道を目指した。

結果的には一発合格だった競輪選手養成所の道も平坦ではなく「一次試験の日程が(高校時代の)国体とかぶっていて、出場する人たちは別日程で受けさせてもらえたんですけど、最後の国体で落車してその後にコロナにもかかってしまって…〝終わった〟と思ましたね」。

コロナ禍という状況も鑑み「特別に別の日程で試験を受けさせてもらいました」と救済措置が取られたが、別日でライバルの姿もない1人で受ける試験は孤独に加え闘争心も持ちづらい。

そこを突破した精神力は今後にも役立ちそうだ。また「高校から(同期となる)中島瞳ちゃんとか伊藤優里ちゃんとかと仲良くさせてもらっていたけど、(三沢が同日程の試験日はいなかったことから)『辞めた⁉』って思われてたらしいです(笑い)」。二次試験の日に顔を合わせた際には、一次にいなかった姿があることに驚きと感動の再会があった。

父としては自らも身を置くケガがつきものの世界に娘が飛び込むことに不安があることは想像に難くない。「私の(自転車人生での)初めての落車が擦り傷とかではなく頭や目の下を縫う大きなケガで…母親から聞いたんですが(両親)2人で泣いていたらしいです。その時は『辞めてもいいんだよ』と言われたけど、ここで辞めるのは違うなと思って」。娘の思いを受け取った父からは反対の声はなく、全面サポートを得られたという。

休日の過ごし方は「おいしいものを食べに行ったりとか、飼っている猫と日向ぼっこしたりとかですね」と癒やしの空間がメインの様子。白い毛にブルーの目が特徴の保護猫は「友人とかに写真を見せるんですけど『今まで見た猫の中で一番かわいい』って言ってくれます!」と愛が溢れていた。

また、この取材日の節には自身とは〝キラキラ仲間〟という是永ゆうきも参戦していたが「休みの日、なにしてるかな私?」(三沢)と振ると「猫と遊んでるんじゃない!?」(是永)。前述の会話を聞いていない段階で即答するあたりが仲良しの証明。

その是永とも〝会議しつつ〟考えた自身の新年の抱負は「キラキラキラハッピーハッピー」。最上級の輝きと最大級の幸せを手にする一年にする。

Q&A

――目指す競走スタイル

三沢 自分で動いて着に入るのもそうだし、誰かの後ろの時は差し切れる脚をつけたい。

――今後の目標

三沢 まだ(2024年12月30日現在)本デビュー後は1場所しか決勝に乗っていないし、初勝利もまだですし、目先のことで精一杯ですね。

――食べ物のお店選びのジャンルは決めている

三沢 ジャンル問わず、その時気になったお店ですね。この前はクリスマスだったのでクッキーとカップケーキみたいなお店に行きました。

☆みさわ・あゆみ 2004年9月9日生まれ、宮城県出身。162センチ、53キロ。師匠は叔父の三沢康人(91期)。「今バンクで一緒に練習している親や叔父以外の選手もちっちゃい時から会っていた人ばかり」という宮城勢全員に見守られる新星。

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