大宮競輪の大阪・関西万博協賛GⅢ「東日本発祥76周年 倉茂記念杯」が16日に開幕する。S級S班からは3人がエントリー。そのうちの1人、北井佑季(34=神奈川)は、不甲斐ない走りが続く近況の悪い流れを断ち切る思いで今開催に臨む。
打鍾で叩かれた昨年末のグランプリ、準決勝で失格をした立川記念。輪界最強の証である赤いパンツを履いてここまで4走しているが、納得の走りがまだできていない。
「(GP前に落車した)影響は自分ではないと思っていたけど…。でも失格した準決も出させるつもりがなかったのに出られたし、2日目の1着もまくりを合わされて〝差し〟になった。自分のイメージより車が出ていないのかもしれません」と分析する。
反撃のノロシを上げたい今シリーズ。「1日早く立川から帰ることになった分、練習はしっかりできた。前回よりはいいはず」と準備は万端で「あとは結果につなげられるように」とグッと表情を引き締めた。
初日特選は南関1人という構成。「単騎は京王閣記念決勝(22年)で関東8人と戦ったり、立川記念決勝(23年)で内側追い抜きで失格したり…。1着を取ったこともないし良い思い出がない」と苦笑いも、23年のヤングGPで2着に入るなど適性は秘めている。「どこかで一発仕掛けられれば」と虎視眈々とチャンスをうかがっており、近況のうっ憤を晴らす豪快な一撃さく裂に期待したくなる。