北朝鮮を紹介するTikTokアカウント「Dprk Times」が先日、平壌のショッピングモールの動画を投稿した。ハイブランドの店舗などが並ぶ中、スウェーデン発祥の家具販売大手「IKEA」が映っていた。しかし、IKEAによると「北朝鮮には出店していない」という。スウェーデン紙エクスプレッセンが報じた。
北朝鮮のTikTokアカウントが、国のポジティブなイメージを世界にアピールする目的で動画を拡散している。平壌のショッピングモールを紹介する動画では、モールの2階にあるIKEAの店舗と思われるものが撮影されている。入り口の上には「IKEA」の看板が掲げられている。
しかし、IKEAグループはエクスプレッセン紙に「北朝鮮にはイケアの正規ディーラーは存在しません。知的財産権の侵害を継続的に監視し、必要に応じて措置を講じます。現時点ではこれ以上コメントすることはできません」としている。
北朝鮮専門家のニクラス・スワンストロム氏は「動画は北朝鮮のプロパガンダの明らかな例である。北朝鮮で起こることは、国家の関与なしには起こらない。これがTikTokに投稿されているということは、TikTokにアクセスでき、動画を公開できる北朝鮮人が国家の承認を得て投稿していることになる。北朝鮮の一般人はTikTokにアクセスできない」と指摘している。