〝平成のテロリスト〟こと村上和成(51)が15日、都内のストロングスタイル(SS)プロレス事務所を占拠してタッグ王座創設を迫った。
村上はこの日に備え、報道各社に新年会を兼ねた懇親会の案内状を送付。その住所がSSプロレスの事務所と同じことに疑問を抱きながら集まった報道陣を「よく来てくれたな! ヒーッヒヒ…」と不気味な笑みで歓迎すると、オードブルとお茶をすすめつつ席に座るよう促すのだった。
そこに姿を見せたのが、SSプロレスの平井丈雅代表だ。ガチャリとドアを開けて宴の様子を見るやカッと目を見開き絶句。そしてなんとか「なぜ、村上選手が、ここにいらっしゃるんですか…?」と声を絞り出した。これに村上は「俺を誰だと思ってるんだよ。こんなところのカギを手に入れるのなんか簡単だよ。いいから座れよ。懇親会をしてるから」と、乾杯の音頭を取らせた。
その後、宴もたけなわとなったところで村上はやおら平井代表に向き直り「俺は、SSプロレスに違和感がある。なんで、女子にはタッグのベルトがあるのに、男子にないんだ?」とすごんでみせる。これで「昔はあったんですが、その後封印しまして、あの、その…」と絵に描いたようにしどろもどろになる平井代表に対し「作れよ。で、俺に挑戦させろよ」とすごみつつ要求。「真摯に検討させていただければ」と一言の譲歩を引き出すと「じゃあ、3月13日の後楽園ホール大会で新しいベルトをお披露目して、その次の大会で決定戦だ。これでいいだろ。俺はパートナーとして〝意中の人〟が3人いるからその中から1人を連れてくる。相手はアンタが決めてくれ」と勝手に決めていった。
この状況に「ううう…。おおおぉぉぉ…」となぞのうめき声を挙げていた平井代表は、最終的に「強く、前向きに考えます」と返答。村上は上機嫌に「みなさん、聞きました? タイトル戦、決定だ! ヒーッヒッヒ…」と高笑いしてお茶をあおるのだった。それにしてもなぜこの人は、こうもよその事務所を占拠するのが得意なんだろうか…。