明暗が分かれた。大相撲初場所４日目（１５日、東京・両国国技館）、大関豊昇龍（２５＝立浪）が幕内隆の勝（常盤山）を下して初日から無傷の４連勝。土俵際まで攻め込まれながらも、隆の勝を突き落として逆転勝ちを収めた。
取組後は「何も意識してなかったので、相手の動きを見ながら相撲が取れたと思う。相手のことをしっかり見て焦らず自分の相撲ができた」と充実した表情を浮かべた。
先場所は千秋楽に、大関琴桜（佐渡ヶ嶽）との相星決戦に敗れてＶを逃した。それでも１３勝の好成績を残したため、今場所で優勝すれば横綱昇進の可能性がある。一方の琴桜は幕内霧島（音羽山）に３敗目を喫し、綱取りが絶望的な状況となった。
豊昇龍は５日目に幕内熱海富士（伊勢ヶ浜）と対戦する。「焦らずに明日からも一日一番取っていきたいと思います」と気を引き締めた。