ロッテからポスティングシステムでMLB移籍を目指す佐々木朗希投手(23)の争奪戦から脱落したヤンキースについて地元紙「デイリーニュース」が〝ブランド力低下〟を嘆いている。
佐々木の争奪戦についてヤンキースは同じニューヨークに本拠を置くメッツとともに最終面談には進めず脱落したと複数の米メディアが報じている。
ヤンキースの歴史を振り返れば伊良部秀輝(1997~99年)、松井秀喜(2003~09年)、井川慶(07~11年)イチロー(12~14年)、黒田博樹(12~14年)、田中将大(14~20年)と多くの日本トッププレーヤーが在籍、活躍した東海岸の名門球団だ。
同紙は「東海岸の好ましくない場所に位置しているにもかかわらず、ヤンキースはかつて間違いなく日本人選手にとって最も魅力的な場所だった」と伝えた。
しかし、近年この流れが変わった。
17年オフの大谷翔平のポスティングでは書類審査ではじかれ二次面談に進めず、昨オフのFAでも敗退。キャッシュマンGMが狙っていた山本由伸もドジャースにさらわれ、今回の佐々木も一次面談で脱落となった。「NPBからMLBに渡った最新のスター3選手はいずれもヤンキースに断りを入れた。ショウヘイ・オオタニはヤンキースにそのチャンスさえ与えなかった」と17年のポスティング交渉を振り返った。
同紙は「日本人選手にとって、西海岸への好みはどんどん増しているように思える。一貫して勝利と高い報酬を提供できるMLB球団はもはやヤンキースだけではない」とNPBスター選手の眼中にピンストライプの名門が入っていない現状を嘆いている。