格闘技イベント「RIZIN」の榊原信行CEO(61)が独占インタビューに応じ、2025年の展望を語った。昨年の大みそか大会では5月4日の「THE MATCH 2」(東京ドーム)のほか「RIZIN.50」(3月30日、あなぶきアリーナ香川)と5月31日の韓国・仁川大会の開催も発表。今年も激動間違いなしのRIZINは一体どうなる? いきなり注目発言の連発だ。
――今年はどんな1年になりそうですか
榊原CEO(以下、榊原) まずは早々に発表した「THE MATCH 2」をとてつもない格闘技のメガイベントにしたいな、ということ。そしてRIZINはまた〝新時代〟に突入したと思うので、そこがどうなっていくかですよね。群雄割拠しているフェザー級も新しい局面を迎えるでしょう。
――同級はクレベル・コイケが鈴木千裕を破り新王者になった
榊原 クレベルは後ろにヒタヒタと外国人勢が迫っているので。その辺を向こうに回してボンサイ柔術の、そしてRIZINの王者としての強さを見せてほしいなというふうに思います。
――ヘビー級も選手がそろい始めている
榊原 大みそかには上田幹雄が(キム・テインに)勝ったし、エドポロキングのモンスターぶりにも幻想を抱いてしまうというか。〝やっぱヘビー級いいな〟と思ってしまうところはありますよね。上田が要求していたのも含めて、ヘビー級のベルトをつくるっていうのが年内にあってもいいんじゃないかなと思います。
――王座決定トーナメントを開催するのか
榊原 いや、タイトルマッチがいいと思います。GPはタイトルをつくってからでしょうね。タイトル戦の時期? 年末よりも早めにつくってもいいんじゃないですか。上田と誰でやるかが難しいところだけどね。状況次第では夏くらいにやってもいいかもしれない。
――では今年のGP開催があるとすれば…
榊原 夏にフライ級でぶち上げられるといいなというふうに思っています。その辺は堀口恭司としっかりと話をして方向性を固めたいですね。
――やはり開催するか否かは同級王者の堀口次第なのか
榊原〝賞金首〟ではないけど、堀口が出てこないフライ級トーナメントなんて成立しないので。あとは海外勢も含めていっぱいいますから。国内だけ見てもフライは才能の宝庫というか。8人じゃなくて16人でやるべきかなと思ったりするくらいですよね。
――確かにフライ級はタレントが豊富だ
榊原 そしてフライに関して言うと、必ずしもUFCに世界最強の選手たちがそろっているわけではないと思っているので。世界中にトップアスリートが点在していますから、そういう選手たちをうまく集められれば「フライ級世界最強決定GP」と銘打っても、そん色ないところまでいけると思っています。やるんだったらそういうレベルまで高めたトーナメントにしたいと思います。